スイッチストライクって何?スイッチストライクについて分かりやすく解説いたします
鍵探しをしてると「スイッチストライク」という専門用語を見かけることが多いです。このスイッチストライクとは、私たちが普段持ち歩くいわゆる「鍵」のことを指すのではありません。今回はスイッチストライクについて分かりやすく解説します。
もくじ
目次
スイッチストライクとは受け皿にデッドボルトが入ったかどうかを出力するセンシング
スイッチストライクは、デッドボルトがストライクに入ったかどうかを、出力する器具です。
鍵は、ドアノブが付いた開閉する箇所と、それが収まる枠の縁に2箇所に付けられています。扉を開けた状態で、鍵の開け閉めを行えばわかると思いますが、鍵を閉めると、ドアノブが付いた側の縁から突起物が出てきます。これがデッドボルトです。対して、デッドボルトがはまる箇所が、枠側に付けられた受け皿(ストライク)です。
施錠すればデッドボルトがストライクにはまるはずですが、確実に施錠できたかを確認するのに役立つのが、信号を発信するスイッチストライクなのです。
スイッチストライクは無電圧接点出力だから電源が不要
スイッチストライクは完全に施錠されたかを視覚的に出力する器具ですが、電源が不要なのが特徴です。遠隔で解錠 / 施錠ができる電気錠であれば電気配線が必要になりますが、スイッチストライクは無電圧接点出力のため、電源がなくとも出力でき、停電時などでも作動します。
スイッチストライクへの施工は難しい?
スイッチストライクは電気工事のような複雑な作業が不要なため、施工は非常に手際よく進められます。
ですが、当然専門的な知識は必要となるので、取り付けの際は、必ず業者に依頼しましょう。また、取り付けられる扉の厚さなどもあるので、相談をする前に一度取り付けたいドアのサイズなどを確認しておくとスムーズに作業にはいれます。
街で見かけるスイッチストライク
スイッチストライクを見かけることがあるとしたら、街中の店舗に設置されたトイレです。
一般的なトイレは、「空室」か「使用中」、もしくは空室であれば「青」、使用中であれば「赤」でドアノブ付近に表示されています。これは、実際に鍵を差し込んで回す箇所、サムターンの動きと連動して表示されるという仕組みです。
一方、スイッチストライクが使用されたトイレの場合、空室か使用中かを表示灯などで教えてくれます。
スイッチストライクの未来
スイッチストライクを無線通信技術と組み込むことで、より利便性が高まってきています。
例えば、トイレの空き状況がPCやスマートフォンで確認できるようになり、利用者のストレスを軽減できます。加えて、管理側も、清掃のタイミングがみえますし、各個室の使用頻度を確認すれば、備品の補充タイミングも推し量れます。
さらに、長時間個室が埋まっている場合は、不審者や突然の体調不良なども予測できるため、トイレの巡回が不要になることも考えられます。
このようにスイッチストライクを活用した技術進歩は日に日に進んでいます。
わずか0.03ミリの磨耗でも使えなくなる恐れも
ふと鍵をかけたっけと不安になるような経験は、誰しもがしているはずです。もちろん、サムターンの位置を見ればわかるのですが、スイッチストライクであれば、より視覚的に判断できます。 特に店舗をはじめとした公共施設の場合、トイレの使用状況などがひと目でわかればお客さんのストレスも緩和できます。 スイッチストライクへの変更を検討しているのであれば、一度専門業者に相談することをおすすめします。
この記事を監修した専門家
監修 (一社)日本刑事技術協会
代表理事
森 透匡
(もり ゆきまさ)
元千葉県警の警部。約20年にわたり、詐欺、横領、贈収賄などの知能・経済犯罪を筆頭に、殺人事件、薬物事件、組織犯罪などの犯罪捜査に従事。現在は一般社団法人日本刑事技術協会の代表理事として15名以上の警察OBが所属する団体を運営し、多種多様な犯罪に関する防犯講演、商品監修、TVなどのマスコミ出演、マッチングアプリ大手運営会社の詐欺防止に関わる有識者会議委員、「高齢者を身近な危険から守る本」の監修など知見を活かした幅広い活動に尽力している。
スイッチストライクの解説は、セキュリティと技術の進化を照らし合わせる観点から見ると非常に興味深いです。デッドボルトの施錠状態を視覚的に確認できるこの装置は、公共の場や家庭でもセキュリティを一層強化できる可能性を秘めています。こうした技術の活用は、防犯対策においても重要な役割を果たすと確信します。
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