外出先で鍵の紛失に気づく瞬間ほど、焦りと不安を感じることはない。特に真夜中に帰宅できない状況は、精神的にも大きな負担となる。2025年2月の肌寒い真夜中、毛呂山町毛呂本郷にお住まいのN.A様からご連絡をいただいた。 N.A様はヒソヒソと急に声量を下げる口調でお電話をくださった。近隣への配慮からか、小声でお話しされていた。ご相談の内容は、銭湯の脱衣所で着替えようとしたときに、鍵がなくなっていることに気づいたというものだった。いつ紛失したのか分からず、帰宅しても家に入れない状態とのことだった。 私は他の場所に行っていたため少し遅くなったが、連絡を受けて20分くらいでお客様のもとへ到着することができた。現場は落ち着いた住宅街にある一戸建てで、玄関ドアにはWEST製の錠前が設置されていた。ウエストは国内でも知名度の高いメーカーで、防犯性の高い製品を製造している。 調査には30分程度かかった。まずN.A様に本人確認をさせていただいた上で、鍵穴の状態を確認した。WEST製の錠前は防犯性能が高く、開錠には一定の技術と時間が必要となる。 開錠作業は30分程度で完了した。見積り金額は15,000円だった。N.A様はほっとした表情で安堵されていた。開錠後、今後の注意点についてもお話しした。「今すぐは危険じゃないけど注意点を教えてくれたのが良かったです」とN.A様にご感想をいただいた。 鍵を紛失した場合、開錠だけで済ませることもできるが、防犯上の観点からシリンダーの交換を検討されることをお勧めしている。紛失した鍵がどこにあるか分からない以上、第三者の手に渡る可能性を考慮する必要がある。N.A様にもその旨をお伝えし、後日改めてご検討いただくことになった。 今回の事例で印象的だったのは、銭湯という場所で鍵の紛失に気づいたという状況だった。脱衣所は鍵を落としやすい場所の一つで、着替えの際にポケットから落ちてしまうことがある。 鍵の紛失を防ぐためには、外出時に鍵を入れる場所を決めておくことが効果的だ。銭湯や温泉に行く際は、鍵を専用のポーチに入れてカバンの奥にしまっておくと紛失のリスクを減らせる。また、鍵に目立つキーホルダーをつけておくと、万が一落としても見つかりやすくなる。スペアキーを信頼できる方に預けておくことも、万が一の際に役立つ対策である。