三芳町上富にお住まいのA.Y様から、勝手口のドアについてご相談があった。2024年7月の風が強い日、夜更け前のことだった。ご相談の内容は、ドアを閉めてもきちんと閉まらないことが増えたというものだった。 A.Y様は終始ため息が混じる口調でお電話をくださった。以前はカチッと閉まっていたドアが、最近では押し込まないと閉まらなくなり、風が吹くとガタガタと音がするとのことだった。防犯面も気になっており、早めに対応したいとおっしゃっていた。 私は他の場所に行っていたため少し遅くなったが、連絡を受けて20分くらいでお客様のもとへ到着することができた。現場は静かな住宅街にある一戸建てで、勝手口にはMIWA製のドアノブが設置されていた。美和ロックは国内最大手のメーカーで、ドアノブ製品も幅広く取り揃えている。 調査はそんなに待たずに完了した。ドアを確認したところ、ラッチの動きが悪くなっていた。ラッチとは、ドアを閉めたときにカチッとはまる斜めの部品で、これがストライクに正しくかみ合うことでドアが閉まった状態を保つ。長年の使用でラッチの動きが鈍くなり、ドアを閉めても十分に突出しない状態になっていた。 A.Y様に状況をご説明した。まず調整で改善できないか確認したところ、ドアノブ内部の機構が摩耗しており、交換が必要であることが分かった。「無理に交換をすすめられず、まず調整から提案してくれました」とA.Y様にご感想をいただいたが、必要以上の作業を提案しないことを心がけている。 作業時間は1時間くらいで完了した。見積り金額は18,000円だった。新しいドアノブに交換し、ラッチがスムーズに動作することを確認していただいた。A.Y様は淡々とメモを取りながら、交換後の使い方について確認されていた。 今回の事例で印象的だったのは、ドアが閉まりにくいという症状がラッチの不具合によるものだったという点だ。ドアが閉まりにくくなる原因は様々だが、ラッチの動きが悪くなるケースは比較的多い。 ラッチの不具合を予防するためには、定期的に動きを確認することが大切だ。ドアを閉めるときにカチッという感触が弱くなってきたら、早めに専門家に相談されることをお勧めする。また、ドアを力任せに閉めると内部の部品に負担がかかるため、静かに閉める習慣をつけることも効果的な予防策である。