■ 作業日誌
栃木県小山市小薬のお宅で、勝手口の鍵交換を行ってきました。今回ご連絡をくださったのは、60代の女性・M.N様。「勝手口の鍵が1本も手元になくて…今、誰が持っているのかも分からないんです。不安なので交換してほしくて」と、少し心配そうなお声でご相談をいただきました。
到着は13時〜13時30分の間でご案内し、「すぐに伺いますね」と急いで現場へ向かいました。お電話の時点から、かなり強いご不安を感じていらっしゃる様子が伝わってきたのが印象的でした。
というのも、今回は「鍵を落とした」ではなく、「そもそも1本もない」「しかも誰が持っているか分からない」という状況。これは防犯面では本当に落ち着かないですよね。自宅の出入口ですから、「もしかして誰かが出入りできてしまうのでは…」と考えてしまうのも無理はありません。
実際、このタイプのご相談は「使いにくい」「壊れた」といったトラブルとは少し違って、“見えない不安”がずっとつきまとうケースが多いんです。だからこそ、こちらとしても「とにかく早く安心していただきたい」という気持ちで、急いで向かいました。到着するころには、少しでもホッとしていただけたらいいな…そんな思いでした。
■ 現場到着
勝手口は道路からは直接見えない場所にありましたが、裏手は畑と駐車スペースに面していて、人が入ろうと思えば入れてしまう環境でした。となると、鍵がないまま放置しておくのはやっぱり心配ですよね。
「これは本すぐに対応したほうが安心だな」と判断し、すぐに出動の準備を整えて、13時〜13時30分の到着予定で現場へ向かいました。
到着すると、M.N様が玄関先まで出てきてくださって、「来てくれて助かりました」といった表情で迎えてくださいました。こちらも「お待たせしました」とご挨拶しながら、さっそく状況を確認させていただくことにしました。
■ 状況確認
お話を伺うと、勝手口の鍵が今は1本も見当たらず、以前にご家族や関係者の方へ渡した記憶はあるものの、今となっては誰が持っているのか分からない状態とのこと。「どこかにはあるはずなんだけど…」という感じで、とても心配されていました。
こういう場合は、「鍵がかかるかどうか」だけの問題ではなく、「このままの鍵を使い続けて大丈夫なのか」という点が一番気になりますよね。万が一、誰かが持っていたら…と考えると落ち着きません。
そのため今回は、合鍵を作るというよりも、鍵ごと新しく交換してしまうのが一番安心ですとご案内しました。結果的に、その方法がいちばんスッキリして安全なので、交換対応で進めさせていただくことになりました。
■ 作業開始
「今回交換すると、今までの鍵はもう使えなくなります。その分、防犯面の不安はかなり減りますよ」とご説明しました。するとM.N様も「それを聞いて少し安心しました」と、ほっとした表情でお話しくださいました。やっぱり鍵の不安って、壊れているかどうか以上に、気持ちの面でずっしり残ってしまうものなんですよね。だからこそ、作業そのものだけでなく、事前の説明やちょっとした声かけも大事だなと改めて感じました。
作業は、まず今ついている玉座(ドアノブ一式)を丁寧に外すところからスタートしました。長年使われていたので多少の使用感はありましたが、扉自体には大きな傷みもなく、作業は比較的スムーズに進みました。
玉座交換って、パッと見は簡単そうに見えるのですが、実は扉の厚みや穴の位置、ラッチとのかみ合わせなど、細かく確認するポイントがいくつもあるんです。ほんの少しズレるだけでも、「開け閉めしにくい」「なんか違和感がある」という状態になってしまうので、短時間の作業でも手は抜けません。
今回はSHOWAのDAC100を取り付けたあと、ノブがスムーズに回るか、ラッチがきちんと動くか、鍵の開け閉めに問題はないか、扉がしっかり閉まるか…と、一つひとつ丁寧にチェックしました。最終的には、安心して普段通り使っていただける状態にきれいに仕上がりました。これで勝手口もバッチリです。
■ 錠前交換
作業場所は勝手口で、もともとは玉座タイプ(丸いドアノブ型)の鍵が付いていました。勝手口って、玄関ほど頻繁に使わないことも多いので、つい管理が後回しになりがちなんですよね。でもその分、防犯面では意外と盲点になりやすい場所でもあります。
実際、「空き巣が入るとしたら勝手口が心配で…」というご相談もよくいただきます。人目につきにくい場所にあることが多いので、気になり出すと急に不安になりますよね。
今回は「鍵が1本もない」「誰が持っているかも分からない」という状況でしたので、M.N様のご不安をしっかり解消するためにも、今までの鍵を使えなくして、新しい鍵へ丸ごと交換するのが一番安心だと判断しました。
現地で扉の状態や部品のサイズを確認したうえで、今回はSHOWAのDAC100という玉座タイプへ一式交換することに。これで、これまでの鍵は無効になり、防犯面でもぐっと安心していただける状態になります。勝手口も、これでしっかり守られますよ。
■ お客様の声
作業はおよそ30分ほどで、無事に交換を完了しました。仕上がったあと、M.N様にも実際に新しい鍵を手に取っていただき、「ちょっと回してみてくださいね」とお願いして、施錠・解錠の動きを確認していただきました。
そっと鍵を差し込まれていましたが、スーッと軽く回って、しっかりカチッと施錠できるのを確認すると、「これでやっと安心できます」と、ほっとした表情を見せてくださいました。
そのお顔を見た瞬間、こちらも「よかった…」と心から安心しました。作業前は、“誰が鍵を持っているか分からない”という見えない不安がずっとあったと思いますが、新しい鍵に交換したことで、その不安にきちんと区切りをつけていただけたのではないかと思います。
「これで安心して過ごせますね」とお声がけすると、うなずきながら笑ってくださって、現場の空気もとても和やかになりました。こういう瞬間があるから、この仕事はやっぱりやりがいがあります。
■ 作業員メモ
作業が終わったあとには、新しいカギをこれから安心して使ってもらえるように、しまい方のことも少しお話ししました。
たとえば、「カギを置く場所は、いつもここって決めておくといいですよ」とか、「合カギは増やしすぎないほうが安心ですね」とか、「だれかに預けるときは、あとでちゃんと分かるようにしておくと安心ですよ」
といった、ふだんの中で気をつけやすいことを、できるだけ分かりやすくお伝えしました。
M.N様も、少し笑いながら、「たしかに、今までそこはちょっとあいまいだったかもしれません」
と話してくださいました。そのひと言を聞いたとき、さっきまで少し張っていた空気が、ふわっとやわらいだように感じました。こういう現場では、作業が終わったあとに、お客様のお顔が少しほっとした感じになる瞬間があるんです。そのたびに、「この仕事って、やっぱり大事だなあ」としみじみ思います。
■ 総括
作業の時間だけ見ると30分くらいなんですが、本当に大事なのは、カギを取りかえることだけじゃないんですよね。
お客様の「どうしよう」「大丈夫かな」という気持ちが、少しずつ
「これで安心」に変わっていくこと。そこまでふくめて、私たちの仕事なんだと感じました。
こういうご依頼のとき、私たちが大事にしているのは、ただ部品を取りかえることだけではありません。
お客様の不安な気持ちにちゃんと寄りそって、できるだけ分かりやすくお話しして、少しでも「これで大丈夫」「お願いしてよかった」
と思ってもらえるようにすることも、とても大切だと思っています。
今回のM.N様のように、「すぐに来てくれてありがたい」
と言っていただけるのは、私たちにとって本当にうれしいことです。
これからも、一つひとつの現場を大事にしながら、困ったときに
「頼んでよかったな」と思ってもらえるように、ていねいに対応していきたいなと思っています。
■ 使用部品
ショウワ 万能取替玉座 鍵付 DAC-100 シルバー
■ ビフォーアフター