■ 作業日誌
10月22日の午後、栃木県鹿沼市幸町にお住まいのK.M様から「玄関の鍵を交換したいんです」とご連絡をいただき、現場へ向かいました。お電話では、「玄関の引き違いの鍵が、内側から開け閉めしづらくて…年のせいか手に力が入りにくくなってきて、硬い鍵だとつらいんですよ」とお話しされていました。
鍵が固い、かかりが悪いといった症状は、大きなトラブルではなくても、毎日の生活の中でじわじわストレスになりますよね。特に玄関は必ず使う場所なので、「早めに直しておきたい」というお気持ちもとてもよく分かります。
到着時間は14時40分〜14時50分の間でお約束し、その時間通りにお伺いしました。
■ 現場到着
鹿沼市幸町は静かな住宅街で、ちょうど夕方前のやわらかい日差しが差し込む、とても穏やかな時間帯でした。現場に到着すると、お客様が玄関先まで出てきてくださって、「来てもらえて助かりました。最近、鍵が固くてね」と、少し照れたように笑いながら迎えてくださいました。
こちらも「毎日使う場所ですから、固いと本当に大変ですよね」とお声がけしながら、まずは実際の状態を見せていただくことにしました。
■ 状況確認
玄関は昔ながらの引き違い扉で、真ん中の召し合わせ部分に鍵が付いているタイプでした。室内側のつまみを回して施錠・解錠する仕組みなのですが、実際に動かしてみると、途中で引っかかるような重さがあって、最後まで回しきるのに少し力が必要な状態でした。
特に、外から鍵で回すときよりも、室内側のつまみのほうがかなり渋くて、「これを毎回やるのは大変だろうな…」と感じるくらいでした。
お客様も「閉めたつもりでも、ちゃんと閉まってない気がして、何度も確認しちゃうんです」とおっしゃっていて、とても不安そうなご様子でした。年齢を重ねると、こうしたほんの少しの“やりにくさ”でも大きなストレスになりますよね。しかも玄関の鍵は防犯の要ですから、しっかり閉まっているか分からない状態だと、どうしても落ち着かないものです。
■ 作業開始
作業は、まず今ついている引き違い錠を外すところから始めました。扉の中央部分を分解して、錠前本体と受け側の金具を丁寧に取り外していきます。外した部品を見てみると、やはり長年使われてきたこともあって、摩耗や細かな汚れがしっかり溜まっていました。こういう状態を見ると、「毎日ちゃんと働いてくれていたんだなぁ」と、つい道具にもお疲れさまという気持ちが湧いてしまいます。
そのあと、新しい錠前を一度仮で合わせて、扉同士のかみ合わせを少しずつ調整していきました。引き違い錠はほんの数ミリのズレでも、重くなったり閉まりが甘くなったりするので、扉を何度も開け閉めしながら、ちょうど良い位置を丁寧に探していきます。ここを急いでしまうと、交換したのに「まだ固い」「なんだか引っかかる」ということになってしまうので、一番気を遣うところでもあります。
しっかり固定したあとは、室内側のつまみがスムーズに回るか、鍵の開け閉めが軽くできるか、扉の閉まり具合に問題はないかなどを何度も確認しました。すべて問題なく動くことを確認して、安心してお使いいただける状態になりました。
■ 錠前交換
「修理でどこまで良くなりそうか」を見るために、原因をひとつずつ確認していきました。錠前の状態を見てみると、やはり長年使われてきた分、全体的に摩耗が進んでいて、動きが悪くなりやすい状態でした。もちろん、清掃や調整でその場では少し軽くなる可能性はあります。ですが、またすぐ同じ症状が出てしまう心配もありましたし、何よりお客様が一番困っていらっしゃる「固くて閉めづらい」という部分が、根本からは解消しきれないかもしれない状態でした。
お客様からも「できれば交換したいです」と、はっきりご希望をいただいていて、さらに「今ついているものより、防犯性の高いものがいいと思うんです」とのお話もありました。最近は物騒なニュースも多いですし、玄関の鍵をこの機会に見直したいと考える方は本当に増えていますよね。
そこで今回は、修理ではなく交換を基本に考えて、操作のしやすさと防犯性のバランスが良い錠前へ交換する形をご提案しました。「交換すると、内側からの操作も今よりかなり軽くなりやすいですよ」「鍵がしっかりかかるようになるので、安心感も出ます」といった点も、できるだけ分かりやすくご説明しました。
するとお客様も「それなら安心ですね」と納得してくださり、ご了解をいただいたうえで、作業に入らせていただきました。
■ お客様の声
最後に、お客様にも実際に鍵を動かしていただきました。つまみを回した瞬間、「おっ、軽いね!」と表情がぱっと明るくなって、こちらまで嬉しくなるような反応でした。
「これなら指も痛くならないし、ちゃんと閉まってる感じがするね」とおっしゃっていて、とても安心されたご様子でした。そんなお言葉を聞いて、こちらも思わず「それが一番ですね」
■ 作業員メモ
作業をしていて、こういう毎日のちょっとした困りごとがスッと楽になる瞬間って、やっぱりとてもうれしいんです。カギって、ふだんはあまり気にしないものですよね。
でも、いざ調子が悪くなると、「開けにくいな」「閉めにくいな」って、それだけで毎日の中ですごく気になってきます。
作業が終わったあとには、防犯のことも少しお話ししました。
たとえば、玄関のまわりを明るくしておくことや、ちゃんとカギを閉めるくせをつけることなど、ほんの少し気をつけるだけでも安心しやすくなるんです。
お客様も、「最近はちょっと物騒だから、気をつけないとですね」とうなずきながら聞いてくださいました。
こういうお話も、カギを直すのと同じくらい大事なんですよね。
ただ直して終わりじゃなくて、これから先も安心して過ごしてもらえるように、ちょっとしたこともいっしょにお伝えしていきたいなと思っています。
■ 総括
最近は、こわいニュースを聞くことも増えていますし、とくにご年配の方のおうちをねらった話もあるので、今回カギを新しくするのは、安心のためにもとてもいいことですよ、とお話ししました。
帰るときには、「また何かあったらお願いするかもしれません」
と声をかけていただいて、あたたかく見送ってくださいました。
少しひんやりした夕方だったんですが、そのやさしさで、なんだかこちらの気持ちはぽかぽかになりました。
今回みたいに、「カギがちょっと重たいな」「なんだか閉めにくいな」
というのは、早めに見ておくことで、もっと大きな困りごとを防げることが多いんです。
毎日使う玄関だからこそ、安心して使えて、気持ちよく開け閉めできることって本当に大事なんだなあと、あらためて感じました。
これからも気持ちに寄りそいながら、ていねいに作業していきたいなと思っています。
■ 使用部品
ミワロック MIWA (美和) 取替引戸錠 PSSL09-1LS ディンプルキー5本付 引き違い ブロンズ色(CB)
■ ビフォーアフター