■ 作業日誌
本日の午後は、栃木県宇都宮市金田町のお客様から「物置の鍵が抜けなくなってしまって…」というご連絡をいただき、現場へ向かいました。お電話では、「最近ずっと調子が悪くて、できれば交換したいんです。できれば防犯性の高いものがいいですね」ともお話しされていたので、現地で修理にも交換にも対応できるよう、しっかり準備をして伺いました。
■ 現場到着
金田町は、住宅と畑がほどよく混ざった静かな地域で、午後の時間帯は風も穏やかでとても落ち着いた雰囲気でした。到着すると、お客様が物置の前で待っていてくださっていて、開口一番「鍵が刺さったまま抜けなくてね。無理に引っ張ったら折れそうで怖くて…」と状況を教えてくださいました。
物置の鍵って普段はあまり意識しないものですが、いざトラブルが起きると急に不便になりますよね。特に鍵が抜けない状態は、無理に動かすと折れてしまうことも多いので、こちらとしてもまずは慌てず、落ち着いて状況を確認するところから始めました。
■ 状況確認
物置は、敷地の奥のほうに設置されていて、引き違い扉に付いているタイプの鍵でした。鍵は奥まで刺さったままで、回そうとしてもかなり重く、いわゆる「戻りが悪い」状態です。
屋外にある物置の鍵は、どうしても雨や風にさらされますし、砂ぼこりや湿気の影響も受けやすいんですよね。そのため中に汚れが溜まったり、部品がサビてしまったりして、動きが悪くなることがよくあります。実際に見てみると、錠前のまわりにも細かい砂や汚れが入り込んでいて、「これは長い間がんばって働いてきたんだなぁ」という状態でした。
■ 作業開始
交換作業は、まず今ついている錠前を外すところから始めました。今回は鍵が刺さったままの状態だったので、力のかかり方や角度にはいつも以上に注意が必要です。固定ビスを外して、ゆっくり慎重に本体を取り外していきました。
外してみると、中の動きはかなり重く、砂ぼこりもたくさん入り込んでいる状態でした。「これは抜けなくなるのも無理ないですね」と、お客様と顔を見合わせて苦笑いしながら確認したのが印象的でした。
そのあと、取付面をきれいに清掃してから、新しい錠前を一度仮で合わせていきます。引き違い扉は、左右の扉の“閉まり具合”がほんの少しズレているだけでも、鍵のかかりが浅くなったり、動きが重くなったりするんです。なので、錠前を替えて終わりではなく、受け側の位置や扉の当たり具合も見ながら、少しずつ調整していきました。
施錠と解錠を何度も繰り返しながら、「ここならスムーズに動く」というポイントを丁寧に探していく、そんな作業になりました。
仕上げに本固定を行い、動作確認を実施。鍵の抜き差し、施錠・解錠の感触、引き違い扉の閉まり具合まで一通り確認し、問題がないことを確認して作業完了としました。作業時間は約40分で、予定の範囲内で完了しています。
■ 錠前交換
本来であれば、まず鍵を抜ける状態に戻してから分解…という流れになることが多いのですが、今回は少し事情が違いました。お客様から「どうせ交換するつもりなので、無理に抜いて折れてしまうくらいなら、このまま交換できませんか?」とご相談があったんです。
たしかに、無理に鍵を抜こうとすること自体がリスクになる場合もあります。そこで現場の状況をしっかり確認したところ、錠前を外す工程に入れば、鍵が刺さったままでも安全に撤去・交換ができそうだと判断できました。なので今回は、無理に引き抜いて折れる可能性を避けるため、鍵はそのままにして交換作業を進める方針にしました。
作業に入る前に、改めてお客様のご希望も確認しました。「最近ずっと調子が悪かったし、近所で不審者の話も聞いていて…物置だからといって油断できないと思って」とのこと。たしかに物置には、工具や脚立、趣味の道具など、持ち出しやすい物が置かれていることも多いので、狙われやすい場所でもあるんですよね。お客様の不安もとてもよく分かります。
そこで、扉のサイズや状態に合う範囲で、耐久性と防犯性のバランスが良い錠前をご提案させていただきました。「それなら安心ですね」とご了承をいただけたので、そのまま交換作業に進めさせていただきました。
■ お客様の声
作業が終わったあと、実際にお客様にも鍵を触って動かしていただきました。すると、「軽いねぇ。さっきまでの引っ掛かりが嘘みたいだよ」と、ほっとしたような笑顔を見せてくださいました。
さらに「近所で不審者の話を聞いてから、物置のこともずっと気になってたんだよ。これで安心できるね」とおっしゃっていて、不安が解消されたご様子でした。そんなふうに言っていただけると、こちらとしても本当に嬉しい瞬間です。
■ 作業員メモ
作業をしていて感じたのは、物置のカギって、つい「まあ、あとでいいかな」
となりやすいんですが、いざ調子が悪くなると、毎日のちょっとしたストレスが一気に増える場所なんですよね。
今回は、とくにカギをむりに抜こうとしなかったのが大事なポイントでした。
もしそこで無理をしていたら、カギが途中で折れてしまって、もっと大がかりになっていたかもしれません。そうなると、お客様の負担もぐっと大きくなってしまいます。なので、その場の様子をよく見て、「今はこのやり方がいちばん安全だな」という順番で進められたのは、とてもよかったと思っています。
結果として、むりなくスムーズに解決できたので、こちらとしてもほっとしましたし、
「落ち着いて進めてよかったなあ」と感じた現場でした。
■ 総括
帰るときにお客様が、「今日は助かったよ。これで物置も気にせず使えるよ」と声をかけてくださいました。
それを聞いて、こちらも思わず「それがいちばんですね」と返していました。カギって、小さなものなんですが、ちゃんと使えるだけで毎日の安心がずいぶん変わるんですよね。
今回も、そのことをあらためて感じた現場でした。
これからも、急なトラブルがあっても、あわてずにひとつずつ見て、
「これなら大丈夫」と安心してもらえる形でお手伝いしていきたいなと思っています。
■ 使用部品
WEST ウエスト 万能取替引戸錠 ディンプルシリンダーキー3本付属 355-S2205 ST色・BT色
■ ビフォーアフター