ドアを閉めるときにラッチがスムーズに戻らないという症状は、放置すると深刻なトラブルに発展することがある。2024年10月の本降りの雨の日、昼下がりに羽生市東にお住まいのH.T様からご連絡をいただいた。 H.T様は小声でささやく口調でお電話をくださった。ご相談の内容は、玄関ドアのラッチの戻りが悪くなり、ドアを閉めても半ドアのような状態になることがあるというものだった。最近症状が悪化してきており、早めに対応したいとのことだった。 道路はやや混んでいるものの順調に進み、連絡をもらってから30分でお客様のもとへ到着した。現場は落ち着いた住宅地にある一戸建てで、玄関ドアにはMIWA製の錠前が設置されていた。美和ロックは国内最大手のメーカーで、あらゆるタイプの住宅に対応する製品を提供している。 調査には20分程度かかった。ドアの動作を確認したところ、錠前ケース内部のバネが弱っており、ラッチの戻りが悪くなっていることが判明した。錠前ケースはドア内部に収まっている箱型の機構で、ラッチやデッドボルトを動かす役割を持つ。内部のバネが劣化すると、ラッチを押し込んでも元の位置に戻りにくくなる。 H.T様に状況をご説明した。今回のケースでは錠前ケースの交換が必要であることをお伝えした。無理に交換をすすめるのではなく、まず調整で対応できないか確認した上での提案だった。「無理に交換をすすめられず、まず調整から提案してくれました」とH.T様にご感想をいただいた。 作業時間は15分くらいで完了した。見積り金額は22,000円だった。錠前ケースを新しいものに交換し、ラッチがスムーズに動作することを確認していただいた。H.T様は淡々とメモを取りながら、今後の使い方について確認されていた。 今回の事例で注目すべきは、錠前ケース内部のバネ劣化がトラブルの原因だったという点だ。バネは長年の使用で徐々に弱くなり、ラッチの戻りが悪くなる。特に開閉頻度の高い玄関ドアでは、この症状が出やすい。 錠前を長持ちさせるためには、ドアを力任せに閉めないことが基本だ。また、ラッチの動きに違和感を感じたら早めに専門家に相談することをお勧めする。軽度なうちであれば、潤滑剤の注入で改善することもある。定期的に錠前の動きをチェックし、異変を早期に発見することが大切である。