吉見町長谷にお住まいのM.R様から、玄関ドアの鍵が回りにくくなったというご相談をいただいた。2024年7月のどんよりした日のお昼前、緊張で声が上ずる口調でお電話をくださった。 M.R様のご相談内容は、防犯対策として後付けした補助錠が原因で、メインの鍵の動きが悪くなったというものだった。補助錠を取り付けてから、鍵を回すときに引っかかるような感触があり、最近では回すのにかなり力が必要になってきたとのことだった。 私は他の場所に行っていたため少し遅くなったが、連絡をもらってから30分でお客様のもとへ到着した。現場は田園風景が広がる住宅地にある一戸建てで、YKKの玄関ドアにSHOWA製の錠前が設置されていた。ユーシンショウワは国内でも知名度の高い鍵メーカーで、防犯性の高い製品を数多く製造している。 調査には30分もかからなかった。ドアを確認すると、後付けした補助錠のストライク位置がメインの錠前に干渉していた。ドアガードと補助錠を同時に取り付けたことで、デッドボルトの動線上に障害が生じていた。補助錠は防犯対策として有効だが、取り付け位置によっては主錠の動きを妨げることがある。 M.R様に状況をご説明した。主錠への干渉を解消するため、補助錠の位置調整と、経年劣化が見られた主錠の交換を提案した。交換後の使い方の注意点についてもご説明し、M.R様からは「交換後の使い方の注意まで説明してくれました」とご感想をいただいた。 作業時間は小一時間で完了した。見積り金額は22,000円だった。新しい錠前に交換し、補助錠との干渉がないことを確認していただいた。M.R様はほっとした表情で「これで毎日の施錠が楽になります」とおっしゃっていた。 今回の事例で特に注目すべきは、防犯対策として取り付けた補助錠がトラブルの原因になっていたという点である。補助錠やドアガードは防犯性を高める有効な手段だが、主錠との位置関係に配慮が必要である。特にDIYで取り付ける場合は、デッドボルトの動線上に干渉がないか確認することが重要だ。 補助錠を取り付ける際は、主錠から十分な距離を確保することをお勧めする。また、取り付け後は鍵の動きに変化がないか定期的にチェックし、違和感があれば早めに専門家に相談していただきたい。防犯と使い勝手の両立が、快適な住環境につながる。