2025年9月のどんよりした午後いち、美里町猪俣にお住まいのA.K様から玄関ドアの鍵についてご相談があった。補助錠を取り付けたら、メインの鍵がうまく動かなくなったとのこと。焦った口調でお電話をいただいた。 詳しくお話を伺うと、防犯対策としてドアガードと補助錠を後付けしたところ、主錠のデッドボルトがスムーズに動かなくなってしまったらしい。補助錠を取り付ける際に、主錠との位置関係をうまく調整できていなかったようだ。 道路はやや混んでいるものの順調に進み、連絡をもらってから30分でお客様のもとへ到着した。現場は緑豊かな住宅街の一戸建てで、玄関ドアにはLIXIL製の錠前が設置されていた。LIXILは住宅設備で知られる大手メーカーで、鍵製品も幅広く展開している。 調査には10分もかからなかった。ドアを確認すると、確かに補助錠がメインの錠前の動きを阻害していた。補助錠のストライク位置がわずかにずれており、デッドボルトを出し入れする際に干渉が起きていた。このような干渉があると、鍵の操作に余計な力が必要になり、内部の部品にも負担がかかる。 A.K様に状況をご説明した。補助錠自体は防犯に有効な対策だが、取り付け位置の調整が重要である。今回のケースでは、主錠のシリンダーにも経年劣化が見られたため、シリンダー交換と補助錠の位置調整を合わせて行うことをお勧めした。防犯面についてもご相談に乗らせていただき、「防犯面の相談にも乗ってくれて参考になりました」とA.K様にご感想をいただいた。 作業はその日の夕方に完了した。見積り金額は18,000円だった。新しいシリンダーに交換し、補助錠の位置も調整して、すべての鍵がスムーズに動作することを確認していただいた。A.K様はほっとした表情で「これで安心して防犯対策ができます」とおっしゃっていた。 今回の事例で特に印象的だったのは、防犯対策として取り付けた補助錠がトラブルの原因になっていたという点だ。補助錠やドアガードは防犯性を高める有効な手段だが、取り付け方によっては主錠の動きを妨げることがある。特にDIYで取り付ける場合は、主錠との干渉がないか確認することが大切だ。 補助錠を取り付ける際は、デッドボルトの動線上に干渉するものがないか確認してほしい。また、定期的に鍵の動きをチェックし、操作が重くなったら早めに専門家に相談することをお勧めする。防犯対策は大切だが、日常の使い勝手も考慮したバランスの取れた対策を心がけていただきたい。