【茨城県筑西市玉戸】「MIWA」玄関の鍵の開錠交換事例

「玄関の鍵をなくしてしまい、家に入れないんです。防犯性の高い特殊タイプで、自分ではどうにも開けられなくて……」と、少し震える声でご依頼をいただきました。お話を伺うと、帰宅途中のどこかで鍵束を落としてしまった可能性が高いものの、心当たりはまったくなく、早急に開錠をお願いしたいと焦りの様子が見て取れました。ご本人は冷静を保とうとされていましたが、言葉の端々や小さなため息から、深い不安と心細さが伝わってきました。

筑西市玉戸は幹線道路も整備されている一方、住宅街に入ると落ち着いた雰囲気が広がる地域です。私が現場へ到着したのは14時25分。約束の時間通り、少し緊張した面持ちでE.O様が玄関前に立っておられました。

まず玄関の状況を確認しました。取り付けられていたのは、MIWA製の防犯性に優れたディンプルキータイプで、上下二か所にシリンダーが設置されています。ピッキング対策や不正解錠防止機構も備わっており、一般的な方法では開錠に時間がかかる、あるいは対応が難しいタイプのシリンダーでした。

お客様には作業前に手順を説明しました。「こちらのタイプは防犯性能が非常に高いため、破壊開錠による対応となります。その後、シリンダーを上下ともに新しいものへ交換する作業になります。E.O様は「安全のために選んだカギですから、仕方ないですね」と納得されました。

14時30分頃、作業を開始しました。まずは破壊開錠です。シリンダーの内部構造を確認し、専用工具を用いて慎重に作業を進めました。ディンプルキータイプは複数のピンが内部に配列され、耐ドリル機能も備わっているため、無理に進めるとドアや建具を傷める恐れがあります。そのため、慎重かつ確実に手を動かし、外気温が高く汗をかきながらも、約15分で無事に開錠に成功しました。玄関の扉が開いた瞬間、お客様からは「よかった……！」と安堵の声が漏れました。
続いて、新しいシリンダーの取り付け作業に移ります。防犯性能を維持しつつ、スムーズな開閉が可能なMIWA製最新型ディンプルキーシリンダーを準備し、上下二か所を交換しました。扉全体の建付けやラッチの動作も細かく調整し、交換後は新しい鍵で施錠・解錠を何度も確認。すべてスムーズに動作することを確認し、作業を無事完了しました。

作業完了は14時55分。お客様には新品のカギをお渡ししながら、「防犯性能の高いカギなので、今後も安心してお使いいただけます。ただし予備のカギは必ず別の場所に保管してください」とご案内しました。E.O様は「実は以前もカギを探して慌てたことがあるので、今回は予備をちゃんと作って家族に預けておきます」と笑顔でお話しくださいました。

お客様の不安を少しでも和らげるため、作業の合間には工程を一つひとつ丁寧にご説明し、安心して見守っていただけるよう心がけました。鍵を失くしてしまうことは、誰にでも起こり得る身近なトラブルです。だからこそ、迅速かつ確実な対応でお客様の安心を取り戻すことが大切だと改めて感じます。
最後に見せてくださったE.O様の安堵の笑顔が、私たちにとって何よりの励みとなりました。

本日の作業は、防犯性の高いディンプルキーのため、破壊開錠から交換まで一連の作業を行う必要がありました。しかし、事前に作業内容を丁寧に説明したことで、お客様に安心していただけたことが大きな収穫となりました。緊急性の高い状況ほど、迅速でありながらも慎重な対応が求められると、改めて実感した現場でした。