スマートキーが故障した場合、新しいキーを作成するしかないと考える方も多い。しかし実際には、修理で解決できるケースも存在する。2024年8月の雨が降ったりやんだりの日の午後いち、吉川市関のJ.K様からトヨタのbBのスマートキー作成の相談を受けた事例は、まさにそのようなケースであった。電話口のJ.K様は恥ずかしさを隠すような口調だった。40代の男性で、スマートキーが急に反応しなくなったとのことだった。やや混んでいるものの順調に進み、連絡を受けてから約1時間で到着した。郊外の広い駐車場に、黒いbBが停まっていた。2012年式のモデルで、J.K様は車両の横でほっとした様子で待っておられた。「古い車なので、もう直らないかと思っていました」とおっしゃっていた。調査はそんなに待たずに完了した。スマートキーの動作確認を行ったところ、キー内部の基板に接触不良が見つかった。トヨタのBBはコンパクトカーとして長年人気があった車種で、年式によってはスマートキーの部品が経年劣化していることがある。J.K様のケースでは、基板の接触不良が原因でスマートキーの信号が車両に届いていなかった。お見積もりとして47,000円をご提示した。これは新しいスマートキーを作成する場合の費用である。ただし、今回のケースでは基板の修理で改善する可能性があったため、まず修理を試みることをご提案した。J.K様は「修理で直れば助かります」とおっしゃった。作業は約1時間で完了した。スマートキーを分解し、基板の接触部分を確認した。半田付けが劣化している箇所が見つかったため、再半田付けを行った。基板の接触不良は経年劣化で起きやすく、適切な修理を行えば機能が回復することがある。修理後、スマートキーの動作確認を行ったところ、正常に反応するようになった。トヨタの車両はイモビライザーシステムの信頼性が高く、スマートキーとの通信も安定している。今回のように修理で解決できるケースでは、新規作成よりも費用を抑えることができる。作業完了後、スマートキーでの解錠・施錠とエンジン始動を確認していただいた。J.K様はほっとした表情を見せられ、「結果的に修理で直り、費用を抑えられました」と感謝の言葉を述べられた。スマートキーのトラブルを防ぐためには、スマートキーに衝撃を与えないこと、高温多湿を避けることが有効である。