トヨタのプリウスのスマートキーが反応しなくなったという相談が、日高市旭ケ丘のA.K様から寄せられた。2025年7月の肌寒い日の宵の口のことである。電話口のA.K様は終始ため息が混じる口調であった。30代の女性で、スマートキーを押しても反応がなく、車を動かせない状態とのことだった。道は空いており、連絡を受けてから約45分で到着した。閑静な住宅街の駐車スペースに、シルバーのプリウスが停まっていた。2017年式のモデルで、A.K様は車両の横で静かに待っておられた。「何度も試したけれど全く反応しないんです」とおっしゃっていた。調査はそんなに待たずに完了した。スマートキーの外観を確認し、内部を点検したところ、ボタン部分の接点に汚れが蓄積していることが判明した。プリウスのスマートキーは使用頻度が高い車両では、ボタンの接触不良が起きやすい傾向がある。また、キーシリンダー側も確認したところ、内部に細かいゴミが詰まっていた。お見積もりとして31,000円をご提示した。A.K様は「スマートキーを交換しないといけないと思っていました」とおっしゃった。今回のケースでは、スマートキーの接点清掃とキーシリンダーの詰まり除去で改善が見込めるため、新規作成は不要である旨をご説明した。作業はその日の夕方には完了した。まずスマートキーを分解し、ボタンの接点部分を専用のクリーナーで清掃した。接点の汚れを取り除くと、ボタンの反応が戻った。次にキーシリンダーの内部を清掃し、潤滑剤を塗布した。プリウスはハイブリッド車の先駆けとして人気があり、スマートキーシステムも信頼性が高い設計となっている。適切なメンテナンスを行えば、長く使用することができる。トヨタのプリウスはスマートキーでドアの解錠・施錠とプッシュスタートによるエンジン始動を行う。スマートキーが反応しない場合、電池切れだけでなく、今回のような接点の汚れが原因のこともある。作業完了後、スマートキーでの解錠・施錠とエンジン始動を確認していただいた。A.K様は涙声で「鍵穴の詰まりを取り除いて改善し、交換せずに済みました」と感謝の言葉を述べられた。スマートキーのトラブルを防ぐためには、定期的に電池を交換すること、スマートキーを清潔に保つことが有効である。キーシリンダーへの定期的な潤滑剤使用も、トラブル予防として効果がある。