「鍵穴の詰まりを取り除いて改善し、交換せずに済みました」という感謝の言葉をいただいたのは、川島町釘無のM.M様からである。2025年1月の雲ひとつない真夜中、トヨタのエスティマのイモビライザー付き鍵の作成依頼を受けた。電話口のM.M様は震えるような口調だった。40代の男性で、鍵を紛失してしまい車を動かせない状態とのことだった。やや混んでいるものの順調に進み、連絡を受けてから約45分で到着した。郊外の広い駐車場に、白いエスティマが停まっていた。2016年式のモデルで、M.M様は車両の横で淡々とメモを取りながら待っておられた。冬の深夜で気温も低く、早急な対応が求められた。調査はわりとすぐに完了した。キーシリンダー内部を確認したところ、シリンダー内に細かい異物が詰まっており、鍵を挿し込んでも正常に回らない状態だった。M.M様によると、以前から鍵の動きが重くなっていたとのことである。トヨタのエスティマはファミリー向けのミニバンとして長年人気があり、キーシリンダーの構造もしっかりしているが、経年使用による異物の蓄積は避けられない。まずキーシリンダーの清掃と潤滑を試みた。シリンダー内部のピンを一つずつ確認し、固着している部分を丁寧に解消していった。結果として、既存の鍵がスムーズに動作するようになった。この時点で、イモビライザー付き鍵の新規作成は必要ないことが判明した。お見積もりとして39,000円をご提示したが、新規作成ではなくシリンダーの清掃・調整で解決したため、実際の費用は大幅に抑えることができた。M.M様は「鍵を作り直さないといけないと思っていたので、修理で済んで助かりました」とおっしゃった。作業全体は小一時間で完了した。イモビライザーの動作確認も行い、エンジン始動に問題がないことを確認した。トヨタのイモビライザーシステムは信頼性が高く、キーとECUの認証がしっかり機能していた。今回のトラブルはシリンダー側の問題であり、イモビライザー自体には異常がなかった。作業完了後、鍵での解錠・施錠とエンジン始動を確認していただいた。M.M様は「鍵穴の詰まりを取り除いて改善し、交換せずに済みました」と安堵の表情を見せられた。鍵のトラブルを防ぐためには、定期的に鍵穴に潤滑剤を使用すること、鍵の動きが重くなってきたら早めに点検を受けることが有効である。スペアキーを別の場所に保管しておくことも、紛失時の備えとして大切である。