「家族が不在でも、説明が丁寧で不安が減りました」という言葉をいただいたのは、宮代町宮代台のN.M様からであった。2024年10月のどんよりとした午後まもなく、トヨタのセルシオのスマートキー作成を行った事例である。N.M様からの電話は事務的で淡々とした口調であった。40代の男性で、スマートキーが反応しなくなり、車を動かせない状態になったとのことである。道は空いており、連絡を受けてから約45分で現場に到着した。住宅街の広い駐車スペースに、黒いセルシオが停まっていた。2005年式の30系後期モデルで、N.M様は車両の前で待っておられた。ご家族は外出中とのことで、お一人で対応されていた。セルシオは高級セダンとして長年愛されてきたモデルであり、スマートキーシステムも当時としては先進的な仕様を備えている。調査は5分もかからずに完了した。スマートキー内部のトランスポンダーチップの信号が不安定になっており、車両側のECUで認証が通らない状態であった。電池交換では解決しないタイプの故障であり、新しいスマートキーの作成が必要と判断した。お見積もりとして32,000円を提示した。N.M様は「どのような作業をするのか」と尋ねられたため、スマートキーの構造と登録作業について丁寧に説明した。セルシオのスマートキーは、トランスポンダーチップの登録と物理キーのカットが必要となる。単にキーブレードを削るだけではエンジンを始動できない仕組みになっている。作業は約50分で完了した。まずエマージェンシーキーでドアシリンダーを解錠し、車内に入った。OBDポートから診断機を接続し、既存のキー情報を確認した上で新しいスマートキーを登録した。トヨタの車両はイモビライザーシステムの信頼性が高く、手順に沿って進めれば確実に登録できる。キーブレードもカットし、緊急時に使えるようにした。作業完了後、スマートキーでの解錠・施錠とプッシュスタートでのエンジン始動を確認していただいた。N.M様は涙声で「家族が不在でも、説明が丁寧だったので不安が減りました」と感謝の言葉を述べられた。スマートキーの故障は突然起こることがある。スペアキーを用意しておくことが予防策として有効である。