千代田町鍋谷にて、2024年9月の曇りがちな日の夕方ころ、ダイハツのミラの鍵作成の依頼を受けた。お困りの状況で連絡をいただき、できる限り早く対応させていただいた。電話口のH.M様は終始ため息が混じる口調だった。30代の女性で、鍵を紛失してしまい車を動かせない状態とのことだった。割と近くにいたため、連絡を受けてから約20分で到着した。住宅街の静かな駐車スペースに、シルバーのミラが停まっていた。2016年式のモデルで、H.M様は車両の前で涙声で感謝しながら待っておられた。「仕事に遅れてしまうかと思っていました」とおっしゃっていた。調査に約20分を要した。H.M様のケースは鍵の全紛失であり、新しい鍵の作成が必要となる。ダイハツのミラは軽自動車として長年人気があり、このモデルはイモビライザーを搭載している。単に鍵の形状をカットするだけではエンジンが始動しないため、トランスポンダーチップの登録も必要となる。お見積もりとして46,000円をご提示した。H.M様は「思っていたより高いですが、仕方ないですね」とおっしゃった。イモビライザー搭載車は、キーカットだけでなくECUへの登録作業が必要となるため、費用が高くなる傾向がある旨をご説明した。作業は1時間もかからずに完了した。まず専用のピッキングツールでドアシリンダーを解錠し、車内に入った。OBDポートから診断機を接続し、車両のセキュリティ情報を読み取った。新しい鍵にトランスポンダーチップを組み込み、ECUへの登録を行った。ダイハツの車両はイモビライザーシステムの設計がしっかりしており、登録作業も手順通りに進めれば確実に完了する。ダイハツのミラは整備性が良く、鍵の作成作業もスムーズに進むことが多い。今回も特に問題なく作業を終えることができた。作業完了後、鍵での解錠・施錠とエンジン始動を確認していただいた。H.M様は涙声で「作業員さんの身だしなみや言葉遣いがきちんとしていました」と感謝の言葉を述べられた。鍵の紛失を防ぐためには、鍵の保管場所を決めておくこと、キーホルダーで目立つようにすることが有効である。スペアキーを別の場所に保管しておくことも、万が一の備えとして大切である。