「電話口の対応が丁寧で、最初から安心感がありました」という言葉は、鍵のトラブル対応において最も重要な要素の一つを示している。2025年11月の雨の日の夕方前、滑川町都のN.M様からホンダのステップワゴンのスマートキー紛失作成の依頼を受けた事例である。電話口のN.M様は事務的で淡々とした口調であった。20代前半の女性で、スマートキーをどこかで紛失してしまい、車を動かせない状態であるとのことだった。別の場所から向かい、連絡をもらってから約30分で現場に到着した。住宅街の広い駐車スペースに、シルバーのステップワゴンが停まっていた。2019年式のモデルで、N.M様は傘をさしながら車両の前で待っておられた。雨足が強くなってきており、迅速な対応が必要であった。調査は10分程度で完了した。N.M様のケースはスマートキーの全紛失であり、手元に動く鍵が1本もない状態からの作成となる。ホンダのステップワゴンはファミリー層に人気のミニバンであり、スマートキーシステムも利便性を重視した設計になっている。一方で、全紛失からの作成は通常の追加作成と比較して難易度が高くなる。お見積もりとして31,000円をご提示した。N.M様は「ディーラーに問い合わせたら数日かかると言われて困っていました」とおっしゃった。急ぎでの対応が必要とのことであった。作業は約45分で完了した。まずエマージェンシーキーでドアシリンダーを解錠し、車内に入った。OBDポートから診断機を接続し、車両のセキュリティ情報を読み取った。ホンダのイモビライザーシステムは信頼性が高く、正規の手順を踏めば確実にキー登録ができる。新しいスマートキーにトランスポンダーチップを組み込み、ECUへの登録を行った。キーブレードもカットし、電池切れ時のドア解錠にも対応できるようにした。ホンダのステップワゴンは、スライドドアの開閉もスマートキーで操作できるため、全紛失時の不便さは特に大きい。今回のように迅速な対応ができれば、日常生活への影響を最小限に抑えることができる。作業完了後、スマートキーでの解錠・施錠、スライドドアの開閉、エンジン始動を確認していただいた。N.M様は涙声で「電話口の対応が丁寧で、最初から安心感がありました」と感謝の言葉を述べられた。スマートキーの紛失を防ぐためには、鍵の保管場所を決めておくこと、キーファインダーなどの紛失防止グッズを活用することが有効である。スペアキーを別の場所に保管しておくことも、万が一の備えとして大切である。