車の鍵が突然使えなくなるトラブルは、予定を大きく狂わせる厄介な問題です。特に朝一番で車を使う予定があるときに発生すると、焦りも一層募ることでしょう。2025年4月の蒸し暑い朝いち、美里町広木のA.S様から、まさにそのような状況でお電話をいただきました。電話口のA.S様は慎重に言葉を選びながら話す口調でした。40代前半の女性で、トヨタのシエンタの鍵が回らなくなり、車を動かせない状態でした。別の現場から向かいましたが、連絡を受けてから約20分で到着しました。住宅街の広い駐車スペースに、白いシエンタが停まっていました。2018年式のモデルで、A.S様は車両の横で静かにお待ちでした。周囲は緑豊かな落ち着いた環境でした。調査は30分も待たずに完了し、原因が判明しました。キーシリンダー内部のピンが摩耗しており、鍵を挿し込んでも正しく回らない状態でした。長年使用した鍵は金属部分が少しずつ削れていき、シリンダーとの噛み合わせが悪くなることがあります。A.S様の鍵も、よく見ると表面に摩耗の跡が確認できました。お見積もりとして18,000円をご提示しました。作業内容は、キーシリンダーの調整と新しい鍵の作成です。トヨタのシエンタはイモビライザーを搭載しているため、単にキーブレードをカットするだけではなく、トランスポンダーチップの登録も必要となります。作業は小一時間で完了しました。まずキーシリンダーを分解して内部を清掃し、摩耗したピンを調整しました。次にドアシリンダーからキー情報を読み取り、新しいメカニカルキーをカットしました。さらにOBDポートから診断機を接続し、トランスポンダーチップをECUに登録しました。トヨタの車両はイモビライザーシステムの信頼性が高く、登録作業もスムーズに進みます。A.S様は淡々とメモを取りながら作業を見守っておられました。作業完了後、鍵での解錠・施錠とエンジン始動を確認していただきました。「鍵のメンテ方法を教えてもらい、今後に活かせそうです」と感想をいただきました。鍵の摩耗を防ぐためには、定期的に鍵穴に潤滑剤を使用すること、無理な力を加えないことが大切です。スペアキーを用意しておくことも、万が一の備えとして有効です。